- 2人同時の仕事量の問題
- 全体を1とおく水槽の問題
- 使用台数と日数を考慮する仕事量の問題
仕事量の問題:方程式の文章題【中1~高校入試】
ある仕事を、Aさんが一人でとりかかると120日かかる。
またBさんが一人でとりかかると72日かかる。
この仕事を、AさんとBさんの二人がかりで同時にとりかかると、何日かかるか求めよ。
ただし二人の仕事量は、二人がかりの時も一人でとりかかった時もそれぞれ同じものとする。
まず、Aさんが120日がかりでできる仕事量がaということになります。
なのでAさんが1日にできる仕事量はその120分の1である \(\dfrac{a}{120}\) となります。
同様に考えて、Bさんが1日にできる仕事量は \(\dfrac{a}{72}\) となります。
二人がかりでx日かけて仕事量aを達成したということなので
\(\dfrac{a}{120}x+\dfrac{a}{72}x=a\)
となります。
aは0でないので両辺をaで割ると
\(\dfrac{1}{120}x+\dfrac{1}{72}x=1\)
となり、これを解いて
x=45
となります。
ある水槽に水を入れる。この水槽は、大ポンプだけを使うと4時間で満水になり、小ポンプだけを使うと6時間で満水になる。
この水槽に、はじめは大ポンプだけを使って水を入れていたところ、大ポンプが故障した。
なのでその後、小ポンプだけを使って水を入れ、水槽全体の \(\dfrac{7}{12}\) の量の水を入れるのに3時間かかった。
この時、大ポンプと小ポンプを使用した時間をそれぞれ求めよ。
大ポンプの使用時間は1時間
小ポンプの使用時間は2時間
小ポンプの使用時間をy(時間)
として考えます。
2つのポンプの使用時間の合計は3時間なので
x+y=3
という方程式ができます。
ここで2通りの考え方ができます。
その1:水槽が満水になる水の量をaとおく方法
その2:水槽が満水になる水の量を1とおく方法
それぞれ見てみましょう。
このようにどちらも同じ方程式が完成します。
これと
x+y=3
とを連立方程式で解き
x=1
y=2となります。
で立式してください。
小ポンプを使用した時間は
3時間-大ポンプを使用した時間
なので、上のような内容になります。
仕事量の問題:連立方程式の文章題【中2~高校入試】
ある製品を1日あたり、それぞれ一定の個数だけ製造できる機械A、Bがある。
この機械Aを2台、Bを1台使って3日間製造し、翌日からAを1台、Bを2台使って、2日間製造したところ、製品が134個できた。
また、AとBを1台ずつ4日間にわたって製造し、翌日から機械Bだけを4台使って2日間製造したところ、製品が152個できた。
機械Aと機械Bが1日に製造できる製品の個数をそれぞれ求めよ。
機械Aの1日当たりの製造個数は8個
機械Bの1日当たりの製造個数は10個
例えば機械Bを4台使用し、それで2日間製造した場合は、2b×4=8b個製造される、というように考えます。
それによってできた連立方程式を解き、aとbを求めて完了です。