yがxの2乗に比例する関数のグラフ|標準~難問
図のように、yがxの2乗に比例する関数のグラフ \(y=x^{2}\)と直線ℓは2点A、Bで交わっている。
2点A、BのX座標はそれぞれ-1、3である。
△ABCの面積が△OABの面積の2倍となるとき、点Cのx座標を求めよ。
ただし、点Cはx軸上の点とし、点CのX座標は正とする。
(明訓高校の高校入試の過去問:改)
△ABCの面積が△OABの面積の2倍となるとき、点Cのx座標を求めよ。
ただし、点Cはx軸上の点とし、点CのX座標は正とする。
まずは直線ABの方程式を求めます。
次に直線ABに対して平行で、なおかつ点cを通る補助線を書き加えます。
その補助線とy軸との交点を点Eとします。
すると、△ABCと△ABEの面積が同じになります。
なので、まずは△ABEの面積が△OABの面積の2倍になるような点Eを求めます。
点Eを求めることで、書き加えた補助線の方程式がわかります。
※傾きは直線ABと同じで、y切片は点Eのy座標です。
その補助線の方程式とx軸とが交わる交点のx座標を求めます。(直線の方程式にy=0を代入します。)
これが求める点Cのx座標になります。
直線の方程式と、放物線の方程式の交点を求める場合、それら二つの式を連立方程式で解きましょう。それによって得られたxの値とyの値が交点の座標になります。交点が二か所ある場合は、xの値もyの値も2つずつ得られることになります。その2か所の座標のうち、問題の条件に適したものを選びます。
図のような放物線 \(y=ax^{2}\) のグラフと、直線ℓの交点をA、Bとする。
直線ℓとy軸とは点Cで交わっている。
点Bの座標は(2,8)である。
△BCOの面積は△ACOの面積の2倍である。
(1)直線ℓの方程式を求めよ。
(2)放物線 \(y=ax^{2}\) のグラフ上にある点Dが、x座標が2より大きく、なおかつ、△ABDの面積が△OABの面積の2倍であるという条件を満たす。このとき、点Dの座標を求めよ。
平行線を補助線に引き、まずはその補助線の方程式を求めます。その後、その補助線と放物線の交点の座標を求めることで解答へと至るパターンです。なぜ、補助線が有効かというと、後半でご紹介する別解を参考にしてください。普通に解いたら手間がかかってしまうということがわかるでしょう。次の問題もそのようなコンセプトです。
図のように、yがxの2乗に比例する関数 \(y=ax^{2}\) のグラフと直線ℓの交点をA、Bとする。
直線ℓとy軸との交点をCとする。
点Aの座標は(-8,-16)である。
点Bのx座標は正で、y座標は-1である。
(1)直線ℓの方程式を求めよ。
(2)△BOCと△AOCの面積比を最も簡単な整数の比で表せ。
(3)放物線上の点Oから点Aまでの部分に、点Pを△APCの面積が△AOBの面積の\(\dfrac{4}{5}\)倍になるようにとる。このときの点Pの座標を求めよ。ただし点Pは点O、点Aのどちらとも異なるものとする。
解法パターン1:二つの三角形の面積を求めて比を求める方法
解法パターン2:二つの三角形の高さの比を利用する方法
まず、△AOBの面積を確認しておきます。
以上により、△AOBの面積は20となります。
直線ℓに平行で、点Pを通る補助線を以下のように書き込み、補助線とy軸との交点をEとします。
△APCの面積と△AECの面積が等しいので、△AECの面積が△AOBの面積20の5分の4倍になる点Eを求めます。
書き込んだ補助線の方程式のy切片を−nとすると、線分ECは4-nと表現できます。
方程式を解いた結果、nの値が0ということは『補助線のy切片が0』だということ、つまり、補助線は原点oを通るということです。
補助線と放物線の交点が求める点Pの座標なので、連立方程式で解き、完了です。
放物線のグラフの応用問題の解き方|別解編
答:(3,18)
解説:3点から三角形の面積を求める公式|必須テクニックも紹介
この解法の利点について
答:(-6,-9)
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