- 中高一貫校の体系数学の定期テスト対策で失敗する5パターン
- 中高一貫校の数学定期テスト対策|僕が実際に指導した模範実例
中高一貫校の体系数学の定期テスト対策で失敗する5パターン
- 定期テスト直前になって提出物に追われている
- まんべんなく対策しようとして時間切れ
- 学校の授業でわからなかった部分の疑問を解消していない
- 授業を聞いてわかった部分を繰り返し練習していない
- 小テストの復習をしていない
中高一貫校は授業用の教科書として体系数学を使用し、それとは別の問題集を定期テストごとに提出するパターンがほとんどです。この提出物用の問題集をテスト直前に片付けようとする子は、その作業で手一杯になってしまいます。提出準備が整ってから、まだ慣れていない問題パターンを繰り返す必要があるのに、これではそのための十分な時間が確保できません。
体系数学を使用しての中高一貫校の授業は、進みがはやいことが多いです。そのため定期テスト対策としてすべての範囲をカバーしようとすれば、多くの時間を必要とします。もちろん全範囲を対策できていることに越したことはないのですが、基礎すらままならない子が応用問題などにも時間を使って理解しようとするのは、優先順位の問題としてあまりおすすめできません。
数学という科目は、これまでに学習したことを使って、新しい内容へと授業が進んでいきます。ですので、わからない箇所を消化不良にしておくと、どんどん授業についていけなくなります。中高一貫校の授業スピードについていくためには、できればその日のうちに疑問を解消して、復習しておくことが理想的です。
小学校の算数の授業であれば、先生の話を聞いて理解できていれば、そこまで復習は必要ありませんでした。なぜなら、問題を解ききるまでの過程が数学ほど複雑ではなく、繰り返して練習しなくても、答えることができたからです。小学校の授業を受ける感覚のままでいると、授業で理解できた問題は復習をそんなにしないので『授業はわかったはずなんだけど、実際に解いてみると解けない』ということが多発します。
定期テストまでに実施された数学の小テストを、受けっぱなしにしていると、とてももったいないです。小テストは定期テスト範囲で内容がかぶることが多く(もちろん学校にもよりますが)重要な対策プリントになります。
中高一貫の数学定期テスト対策|僕が実際に指導した模範実例
- 授業がまったくわからない場合は予習メイン
- 余計なことはしない
- わかるだけでなくスラスラ解ける状態をゴールにする
- 定期テスト直前に提出物に追われないペースで先取り学習しておく
- 小テストの範囲も定期テスト対策として重要
基本的に予習より復習の方が100倍大事です。ですが、そもそも学校の授業がさっぱりわからなかった場合、授業時間が非常にもったいないことになります。なので、前もって僕が数学の教科書の基礎レベルのものを説明し、授業時間が復習時間になるようにしています。学校の授業だけである程度わかる場合は、授業を聞いても理解できなかった部分だけ、僕に質問だけしてもらうという方法でもOKです。
これはつまり、その中高一貫校の数学定期テスト範囲以外のことは極力手をつけないということです。体系数学の教科書と、定期テストの時に提出する問題集と、小テスト以外は、特に必要がないかぎり、手をつけません。また、基礎がほとんど理解できておらず、定期テストで平均点をこえることが目標であれば、さらに範囲をしぼります。体系数学の教科書のなかでも練習問題を優先し、応用問題には手をつけません。
学校の授業と僕の解説によって、テスト範囲の内容がわかる状態になったとしても、その状態で定期テストを受けるとほぼ点数に反映されません。中高一貫校に入ってからの数学定期テスト対策は、理解できた解法パターンを自分のなかになじませる作業が必要になります。実際に問題を繰り返し解いて、最後まで紙に再現できるかというチェックをして、時間がかかるようであれば、スラスラ解ける状態になるまで復習を繰り返します。
定期テスト直前になって提出物のための勉強時間がない、なんてことがないように、先に提出物である問題集を片付けておきます。そのため、学校の授業よりも少し早めのペースで僕が解説をしておいて、できるだけ早いタイミングで提出物である問題集を解いてもらっています。
小テストで出題された範囲とそのテスト問題を、定期テスト前にも復習するよう指示しています。ただし、応用レベルの問題が小テストで出題されており、定期テストでねらう目標の点数的に、そのレベルまで対策する必要がなかった場合は、小テストの内容のなかでも基本問題のみを優先して復習します。
中高一貫校の数学定期テストと小テストで点数1ケタ台だった子が平均点をこえた時も、次の【2】の内容を実践していました。