円錐にかけたひもの最短距離|展開図で直線にする解き方

円錐のひもの最短距離
にゃんこ
円錐にひもがかかっている図を見ると、どこの長さを求めればいいのかわからなくなります。
坂田先生
立体のままで考えなくて大丈夫です。側面を開いて、ひもをまっすぐにしてみましょう。

円錐の側面にかけたひもの最短距離を、展開図で求める練習です。

  • 側面を1周して、同じ点に戻るひも
  • 底面の反対側の点まで渡るひも

この2問で、展開図のどの点を結べばよいかをつかみましょう。

円錐の母線や展開図の中心角がまだあいまいなら、先に円錐の展開図と中心角を確認してください。ここでは、中心角がわかっている問題を使います。

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ひもが最も短くなるのは、展開図でまっすぐなとき

坂田先生
紙の上の2点なら、まっすぐ結ぶと最も短くなりますね。

側面を開いても、側面に沿ったひもの長さは変わりません。

展開図で、ひもの両端を直線で結ぶ。

にゃんこ
まずは、ひもの両端が展開図のどこに来るかを調べましょう。

円錐の中を突き抜ける直線ではありません。あくまで側面上を通るひもを、展開図の上で考えます。

問題1:底面の点Aを通って、側面を1周するひも
にゃんこ
1周して同じ点に戻るなら、展開図でも同じ点を結ぶんですか?
坂田先生
切り開いたところにある点Aは、展開図では両端に1つずつ現れます。その2点を結びます。

母線の長さが5cm、側面の展開図のおうぎ形の中心角が60°の円錐があります。底面の円周上では点Aだけを通るように、側面を1周してAへ戻るひもをかけました。ひもが最も短いときの長さを求めなさい。

母線5cm、展開図の中心角60度の円錐。底面の点Aを通り側面を1周するひも。

答え:5cm

頂点から点Aへ向かう母線に沿って側面を開きます。点Aは、おうぎ形の弧の両端に現れるので、一方をA、もう一方をA′と呼びます。

母線5cmの2辺と中心角60度から正三角形となる展開図。AとA′を結ぶ線が最短のひも。
坂田先生
開いた図で、同じ長さの2辺を探してみましょう。

おうぎ形の中心をOとすると、OAとOA′はどちらも母線の5cmです。また、角AOA′は60°です。

OA=OA′なので三角形OAA′は二等辺三角形。残りの2つの角は、\((180°-60°)\div2=60°\)ずつです。

にゃんこ
3つの角が全部60°。正三角形になりますね。

したがって、直線AA′も5cmです。これがひもの最短の長さです。

にゃんこ
母線5cmを2本たどる10cmや、弧の長さを答えるのではありません。
ひもを側面に沿ってかけた元の図。展開図の半径5cmと中心角60度に注目。

1周してAに戻る→展開図のAとA′を結ぶ。

問題2:底面の直径の両端A・Bを結ぶひも
坂田先生
次は1周ではありません。底面の反対側にある点まで、側面に沿って渡るひもです。

母線の長さが5cm、側面の展開図のおうぎ形の中心角が120°の円錐があります。底面の直径の両端をA、Bとし、AからBまで側面上にひもをかけました。ひもが最も短いときの長さを求めなさい。

母線5cm、展開図中心角120度の円錐。底面の直径の両端AとBを結ぶひも。

答え:5cm

底面半周に対応する展開図の角は60度。母線5cmの正三角形で最短のひもの長さを求める。

AとBは、底面の円周を半周進んだ位置にあります。側面を開いてもこの対応は変わりません。

図の青い「底面の円の半分」に注目してください。展開図の弧も半分なので、その部分の中心角は\(120°\div2=60°\)です。

にゃんこ
おうぎ形全部の120°を使うのではなく、AからBまでの60°を使うんですね。

中心OからA、Bまでの長さは、それぞれ母線の5cmです。

坂田先生
5cmの2辺の間が60°。問題1と同じ形ですね。

三角形OABは頂角60°の二等辺三角形、つまり正三角形になるので、AB=5cmです。

底面の直径をそのまま測るのではありません。

にゃんこ
ひもは底面ではなく、側面を通るんですね。
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迷ったときは、結ぶ点を先に確かめる

坂田先生
図を開いたあと、すぐに計算を始めるより「どこからどこまで?」を確かめるのが大切です。
  1. ひもが側面を1周するのか、途中の点までなのかを見る。
  2. 展開図で、ひもの両端に対応する点を見つける。
  3. その2点をまっすぐ結び、できた三角形を調べる。

今回の2問は正三角形になるので、母線と同じ5cmになりました。どんな円錐でも、最短のひもが母線と同じ長さになるわけではありません。角度や点の位置が変わったら、できる三角形も変わります。