中学生から塾や家庭教師を始めるのに良いタイミングや時期

塾や家庭教師は中学生のいつから始めるべき?

お母さま
塾や家庭教師を中学生から始めるタイミングについて知りたいです。小学生までは大丈夫でも、中学でつまずく事があるとよく聞きます。手遅れになる前に、経験豊富な先生からお話をうかがいたいです。
坂田先生
僕が回答いたします。(100名以上指導経験あり)
まず最初にこちらをお読みください。一番大事な話です。
入塾のタイミングや家庭教師の開始時期が、高校受験にあたえる影響

高校入試でちゃんと結果を出すことに力を注いでいる塾のなかには、小学生や中学1年生からしか入塾できないところもあります。

それほどまでに、入塾のタイミングや家庭教師の開始時期が、高校受験にあたえる影響は大きなものになります。

ぜひこのページを参考に、塾や家庭教師を始めるタイミングについてお考えください。

このページの内容
  1. 中学生から塾や家庭教師を始める人が多い理由
  2. 塾や家庭教師を中学生から始めるタイミングはいつからがいい?
  3. 塾や家庭教師の開始時期が遅すぎて手遅れになる中3生の特徴
  4. 塾や家庭教師を始める必要がない中学生の特徴

中学生から塾や家庭教師を始める人が多い理由

坂田先生
まず、大前提として、塾や家庭教師を始めるかどうか検討する際に、知っておくべき重要なポイントをご覧ください。
最初に知るべき大前提
  1. 英語数学は積み上げ型の科目なので、一度つまずくと、あとになるほど挽回するのが難しくなる。
  2. 中学3年生になってから高校受験が始まるのではなく、それまでにすでについてしまった成績によって、合格の可能性のある志望校が制限されてしまう。
にゃんこ
中学生から塾や家庭教師を始める人が多いのは、このような理由によるところが大きいと思われます。
1:英語数学は積み上げ科目なので、あとになるほど挽回が難しい

中学生になってからは、英語、数学に一番の注意を払ってください。

英語や数学は積み上げてゆく科目なので、授業でわからないところが出てきたら、早めに解消しておかないと、それ以降の授業で困ります。

それに比べ社会や理科は、一度定期テストが終わればまったく別の内容に進むので、次回で点数を挽回することは比較的簡単です。

しかし英語数学は、その回がわからなければ次はもっとわからない、という悪影響が生じやすいです。

最も避けてほしいのは、中学3年生の夏休みが終わってから、苦手な数学を克服しようとすることです。

詳しくは後半の『塾や家庭教師の開始時期が遅すぎて手遅れになる中3生の特徴』で説明させてもらいます。

2:中学3年生になる前から高校受験が始まっている

高校入試は中学校の成績と本番の入試問題の点数によって合否が判定されます。

なので、中学3年生になって行きたい高校が見つかったけど、中学1年と2年の成績がボロボロだったので、もはや合格できる見込みが低すぎる、というケースもあります。

数学と英語の定期テストは、中学1年生の1学期においては、比較的高得点を取りやすいです。

これぐらい早い段階から成績のことが意識できていると、中学3年生になった頃には、成績の持ち点だけでかなりの差ができていてもおかしくありません。

塾や家庭教師を中学生から始めるタイミングはいつからがいい?

坂田先生
ここがメインパートです。以下の見極めポイントを順にご説明します。
中学生から塾や家庭教師を始めるタイミングの見極め
  1. 英語数学の定期テストの結果が平均点より30点下回った場合
  2. 英語数学の授業についていけない場合、宿題がわからない場合
  3. 今のままだと高校受験で困りそうな場合
1:英語数学の定期テストの結果が平均点より30点下回った場合

例えば平均点が60点の定期テストで28点だった場合、単純に勉強時間をとっていないか、あるいは授業についていけていないかのどちらかです。

時間をとって机に向かっている様子があれば、授業についていけず困っている可能性があります。

そのような場合は、サポートをつけたほうがいいかもしれません。

使い方としては、学校の授業の予習になる使い方ができるところがおすすめです。

家庭教師であれば、教科書の疑問が出そうなところを、あらかじめ説明してくれるようお願いするといいでしょう。

学校で使用するテキスト以外のものに手を出すということは、勉強が苦手な子の場合、効果を薄める場合が多いです。

独自の教材を使用しているところは、効果が多少薄まる可能性があってもそれを買うだけの価値を感じるかどうかで判断されるといいでしょう。(ある程度勉強ができる子の場合は話は別です。)

正直、この平均点より30点を下回るという判断基準は、一概に言い切れない話でもあります。

というのも、志望校がどれほど難しい高校かによって、その判断基準も変わってくるからです。

平均点あたりで問題ないこともあれば、80点でもあぶないケースだってあります。

ただ、平均点よりも大きく下回る点数であった場合、高校選びの際に選択肢がかなり限られてくるというのは事実です。

2:英語数学の授業についていけない場合、宿題がわからない場合

英語か数学のどちらかの授業についていけない場合は、サポートをつけたほうがいいかもしれません。

塾や家庭教師のおすすめの使い方は先程お話しましたが、宿題でわからないところが数多く出始めた場合も検討をおすすめします。

授業にしろ宿題にしろ、英語数学は早めに疑問点を解消しておいたほうが、以降の授業で困らずにすみます。

質問できる相手がいたり、自分で調べて解消できる子であれば問題ありません。

けれどもそういったことができなかったり、解決までに時間がかかってしまう場合、すぐ疑問を解消できる環境を用意しておいてもいいと思います。

3:今のままだと高校受験で困りそうな場合

これは、志望する高校がすでに目標として明確である場合の話です。

今のところ明確でないし、そこまで難しい高校を目指してはいないという場合、まず、候補となる高校について調べていただくことが最優先だと思います。

そこから逆算して、今のままでいいか、そうでないかをまずはチェックしてください。

塾や家庭教師の開始時期が遅すぎて手遅れになる中3生の特徴

坂田先生
次に、塾や家庭教師の開始時期が遅すぎて手遅れになる中学3年生の特徴についてお話します。
にゃんこ
以下の特徴が多く重なるごとに、手遅れ度があがっていきます。
手遅れ度チェック項目
  1. これまでの勉強時間が少ない。
    ただ、志望校合格のための内申点として射程圏内であれば問題ありません。
  2. さらに、これまでの成績がよくない。
    ただし、それでも挽回できる範囲であれば問題ありません。
  3. さらに、残された期間が少ない。
    特に夏休みを終えてから受験勉強を始めても、現状と志望校とのギャップが大きい場合、難しい可能性が高いでしょう。
  4. さらに、英語か数学に苦手科目がある。
    英語か数学に苦手科目があった場合は、中学3年生の定期テスト対策をするのにも、同時に中学1年生からの復習もしないといけません。さらに高校入試対策という3つのことを進めていくので、それだけ多くの勉強時間が必要になります。
  5. さらに、国語が苦手である。
    国語がある程度できる場合、他の科目の勉強をスムーズに進めることができる場合が多いです。すべての勉強は国語を使ってものごとを理解していくので、その点は有利に働くケースがあります。また、漢字や文法は知識に頼って回答しますが、読解力は鍛えるのに時間がかかります。逆に実力が落ちることもあまりないのが特徴で、読解力をもともと持っている子は、それだけで有利と言えます。
  6. さらに、今の実力から遠い志望校を目指している。
    高い目標をかかげて頑張ることはすばらしいことだと思います。これらの条件がかさなっても、猛烈に勉強して実力がメキメキあがっていくという事例はいくつもあるでしょう。ただ、成績の問題でどうしても受験を断念せざるを得なかったり、あと3ヶ月あれば間に合ったかも、という話も限りなくあるでしょう。
  7. さらに、頑張る気持ちがない。
    ‥という具合に条件があります。

塾や家庭教師を始める必要がない中学生の特徴

坂田先生
では最後に、塾や家庭教師を始める必要がない中学生の特徴についてお話します。
にゃんこ
ただし、塾や家庭教師をおすすめしない子、という意味ではありません。
  1. 自分で勉強ができて、定期テストや実力テストでも問題がない場合
    このような秀才タイプは希にいます。事実、塾などをまったく利用せず、難関校に合格する子が中学のクラスメイトにいました。
  2. 志望校の過去問研究ができて、対策と勉強計画が立てられる場合
    定期テストや実力テストで問題がなくても、志望校の対策がたてられない場合は、専門の塾や家庭教師に頼るほうがいいと思います。