中2|単項式の乗除の難問たち【プリント版あり】単項式の計算の発展問題

単項式の乗除難問

にゃんこ
このページでは、中2数学で学習する、単項式の乗除の難問20パターンについて学習できます。
単項式の乗除難問20問一覧
単項式の乗除問題一覧
にゃんこ
この問題&解答をプリントアウトしておきたい方は20問目の最後をご覧ください。(このテーマだけのドリル単品もあります)
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中2|単項式の乗除の難問たち

(1) \(\left( -\dfrac{b}{2a^{2}}\right) ^{3}\div \left( -\dfrac{1}{6a^{3}}\right) \times \dfrac{3a}{b^{4}}\)

単項式の乗除難問1
基本の復習になりますが、単項式のなかに割り算と掛け算の記号がつながっている場合、割り算の記号の直後のかたまりだけ分母と分子をひっくり返します。3乗の部分の計算が難しそうだと感じたら、解説にあるように、その部分の計算だけを済ませてしまう、という方法がおすすめです。

(2) \({\small \left( -\dfrac{3}{10}x^{4}y\right) ^{2}\div \left( -3xy^{2}\right) ^{3}\div \left( -\dfrac{1}{10}x^{2}y\right) ^{2}}\)

単項式の乗除難問2
指数法則になれていないと、難しく感じるかもしれません。そのような場合は中学数学で使う範囲の指数法則の基礎を復習しておきましょう。単項式の乗除問題をスラスラ解くには、指数法則の基礎力が必要になります。

(3) \({\small \left( -\dfrac{2}{3}x^{3}y\right) ^{2}\div \left( -\dfrac{1}{2}xy^{2}\right) \times \left( -\dfrac{1}{2}xy\right) ^{3}}\)

単項式の乗除難問3

(4) \(\left( -a^{3}b^{2}\right) ^{2}\div \left( 2a^{2}b\right) ^{3}\div \left( -\dfrac{1}{2}a^{2}\right) ^{3}\)

単項式の乗除難問4

(5) \(\dfrac{2}{5}x^{3}\div \left\{ -\dfrac{4}{3}\left( x^{2}\right) ^{3}\right\} \div \left( -\dfrac{3}{5}x\right) ^{2}\)

単項式の乗除難問5
\(\left\{ -\dfrac{4}{3}\left( x^{2}\right) ^{3}\right\}\)の部分がややこしいと感じるかもしれません。3乗の指数はxの2乗に対して付いています。なのでxの6乗にしてから計算していきます。

(6) \(a\left( -\dfrac{a}{b^{2}}\right) ^{3}\left( \dfrac{b}{a^{3}}\right) ^{3}\div \left( -2ab\right) \)

単項式の乗除難問6
どの部分を3乗すればいいか迷った方は、カッコに対して指数3が付いていることに注目してください。カッコの中をまるごと3乗するということです。

(7) \(\left( -\dfrac{3}{2}x^{2}y\right) ^{3}\div \left( -\dfrac{9}{4}xy^{3}\right) ^{2}\div \left( -\dfrac{x}{y}\right) ^{3}\)

単項式の乗除難問7
負の数を2乗すれば正の数になり、3乗すれば負の数のままです。そのことに注意してください。

(8) \(\left( -2a^{2}b\right) ^{3}\div \left( -\dfrac{1}{3}ab^{3}\right) \times \left( -\dfrac{b^{3}}{2a^{2}}\right) ^{2}\)

単項式の難問8修正版

(9) \(\left( -0.5a^{2}b\right) ^{3}\div \left( -0.2a^{2}b^{3}\right) ^{2}\)

単項式の乗除難問9
単項式の乗除の難問になると、小数が混ざった計算が登場します。その場合は、解説にあるように分数に直してみると、小数よりも簡単に計算することができます。

(10) \(\left( -\dfrac{1}{3}xy^{2}\right) ^{3}\div \left( -\dfrac{1}{2}x^{2}y\right) ^{2}\div \left( -2xy^{2}\right) ^{2}\)

単項式の乗除難問10

(11) \(-1^{2}\times a^{2}b\div \left( 0.5ab\right) ^{3}\times \left( 0.25\right) ^{2}\)

単項式の乗除難問11
0.25は4分の1です。単項式の乗除の難問ではよく見かけるので、即座に反応できるようになっておきましょう。

(12) \(\left( -\dfrac{bc}{3a}\right) ^{3}\div \left( -\dfrac{2}{3ab^{2}}\right) ^{4}\times \left( \dfrac{4}{b^{3}c}\right) ^{3}\)

単項式の乗除難問12
4乗の処理は2乗したのち2乗するという方法がおすすめです。例えば3の4乗をする場合、3を2乗して9になり、その9をさらに2乗して81といった具合です。ちなみにさらに81を2乗すると3を8乗したことになります。

(13) \(-2^{4}\div \left( -\dfrac{2a^{3}}{b^{2}}\right) ^{2}\times \left( -2a^{2}b\right) ^{2}\)

単項式の乗除難問13
−2に対して指数4がついているのではなく、2に対してだけ指数4がついています。(注意してください)

(14) \({\small \left( -3a^{2}b\right) ^{3}\div \left( -\dfrac{2}{5}ab^{2}\right) ^{2}\times \left( -\dfrac{2}{ab^{2}}\right) ^{3}\div 0.5}\)

単項式の乗除難問14

(15) \(\left( -3xy^{2}\right) ^{3}\div \left( -\dfrac{9}{10}x^{2}\right) ^{2}\times \left( 0.2x\right) ^{3}\)

単項式の乗除難問15

(16) \({\small -\dfrac{\left( -2x^{2}y^{3}\right) ^{3}}{2}\div \left( \dfrac{4y^{3}}{-3x^{2}}\right) ^{2}\div \left( 1-1.25\right) ^{2}}\)

単項式の乗除難問16
1−1.25の部分は先に計算します。その結果を分数にすると、これまでのような問題になります。また、指数の3に注意してください。分子の部分にカッコがしてあって、そこに指数3があります。ということは、分数をまるごと3乗するのではなく、カッコの中だけを3乗するということです。

(17) \(\left( -\dfrac{1.2bc}{a}\right) ^{3}\times \left( 1.25a^{2}bc\right) ^{3}\)

単項式の乗除難問17
分子に小数があった場合、解説にあるように一度、掛け算のつながりに戻してから、1.2の部分を分数にかえることをおすすめします。また、1.25の部分もまずは分数に直したのち、約分できるだけ約分してから3乗したほうが計算が楽になります。

(18) \({\small \left( -3x^{2}y\right) ^{3}\div \left\{ \left( -3x^{3}y^{2}\right) ^{2}\div \left( -\dfrac{1}{3}xy\right) ^{2}\right\} }\)

単項式の乗除難問18

(19) \(-1^{2}\div \dfrac{-\left( ab^{2}c^{3}\right) ^{2}}{\left( -a\right) ^{2}\left( -b\right) ^{3}\left( -c^{4}\right) }\)

単項式の乗除難問19
それぞれどこに指数がかかっているかを見ていく問題です。カッコの外に指数がある場合はカッコの部分をまるごとかけます。たとえば \(\left( -b\right) ^{3}\) は \(-b\) をまるごと3乗するので、カッコをはずすと \(-b^{3}\) となります。ただし、この問題の場合は、それが分母の計算の一部としてあらわれているので、 \(\left( -b^{3}\right)\) のようにカッコをつけたままにしておかないと、式の書き方としておかしいことになります。(よくわからないという場合は \(\left( -b^{3}\right)\) と書かずに、\(-b^{3}\)と書いてみてください。式の書き方のルールとしておかしくなっていることに気が付くでしょう。)

(20) \({\small \left( \dfrac{1}{4}x\right) ^{3}\div \left( -\dfrac{5}{8}x\right) ^{2}\div \left( -0.5x\right) ^{2}\times \left( -1.25x\right) ^{3}}\)

単項式の乗除難問20
まずは小数を分数に直し、約分してから考えます。
にゃんこ
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※セット版も単品版もあります。
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単項式の乗除難問20の内容説明

にゃんこ
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単項式の乗除の難問を計算する際に小数が出た場合の処理

単項式の乗除の難問となると、小数を分数に直して計算させる問題が登場することもあります。

小数から分数への変換は、代表的なものは暗記しておいてもいいでしょう。

とりあえずよく登場するは0.25の倍数です。

\(0.25=\dfrac{25}{100}=\dfrac{1}{4}\)

\(0.75=\dfrac{75}{100}=\dfrac{3}{4}\)

\(1.25=\dfrac{125}{100}=\dfrac{5}{4}\)

\(1.75=\dfrac{175}{100}=\dfrac{7}{4}\)

約分の際に25が何個あるかを意識して約分するといいでしょう。

単項式の計算問題の難問の学習は以上になります。