- 三角形の合同条件と相似条件のまとめ一覧
- 三角形の合同条件と相似条件の違いを比較(暗記に役立つ)
- 三角形の合同条件、相似条件の効果的な覚え方
三角形の合同条件と相似条件のまとめ一覧
- 3組の辺がそれぞれ等しい。
- 2組の辺とその間の角がそれぞれ等しい。
- 1組の辺とその両端の角がそれぞれ等しい。
- 直角三角形の斜辺と1つの鋭角がそれぞれ等しい。
- 直角三角形の斜辺と他の1辺がそれぞれ等しい。
- 3組の辺の比がすべて等しい。
- 2組の辺の比とその間の角がそれぞれ等しい。
- 2組の角がそれぞれ等しい。
三角形の合同条件と相似条件の違いを比較
三角形の合同条件では、辺の長さが同じだと言っている部分を、相似条件では、辺の比が同じである、と言い換えるだけです。
これも同じことです。
辺(の長さ)の部分を辺の比と言い換えるだけで、両方一緒に覚えられます。
これは次のような疑問が出そうです。
「1組の辺の比とその両端の角がそれぞれ等しい」というのは、「1組の辺の比が等しいし、さらに、その両端の角がそれぞれ等しい」という意味ですよね。
この「1組の辺の比が等しい」というのは、よくよく考えてみると意味がわかりません。
合同条件のように「1組の辺が等しい」だったら「2つの三角形の1組の辺の長さが等しいんだな」ということがわかります。
けれども、「1組の辺の比が等しい」だったら「辺の比って1:2になっているよね。これが等しいってどういうこと?何と等しいの?」ということになってしまいます。
つまり、「1組の辺の比が等しい」の部分はまったく意味がないので「その両端の角が等しい」だけが残って「2組の角がそれぞれ等しい」という表現になっていると思ってください。
三角形の合同条件、相似条件の覚え方
理由は、「1組の辺とその間の角がそれぞれ等しい」なんていう間違いを連発してしまうからです。
どうしてこんな間違いを連発するのかというと、ちゃんと全体像が頭に入っていない状態で、まぎらわしい条件をまず書けるようにしようとしたからです。
この方法を頑張っている中学生は「まず条件を書けるようにしよう!」と思って取り組んでいると思います。
ちゃんと全体像が頭に入った状態を作ってから、条件を書く練習をすると、ややこしく感じることはありません。
これはさきほど解説した『三角形の合同条件と相似条件の違いを比較』を読むだけで十分です。1分で終わります。
これだけでも、かなり暗記が楽になります。
※できればさらに「三角形の合同条件と直角三角形の合同条件」についての理解を深めておくとよりスムーズです。
条件を言葉で覚える前に、「三角形の合同条件と相似条件の図を書ける状態」にします。
もちろん「条件を書く」ということも、まだしません。
言葉よりも前に、まず図を書けるようにすることで、これからどういうことを言葉にできればいいのか?という内容そのものを把握できます。
もしも手がとまったら、考え込まないで正解をすぐに見てください。
※練習プリントもあります。(三角形や記号をいちいち書かないで済みます。)
これ↑を4枚分まとめて印刷できます。
右のが答え&まとめプリントです。
左のが3枚分まとめて印刷できます。(あとで使い方を説明します)
※ダウンロードリンクはこのページの最後のほうにあります。
何も見ないで、条件の図を書けるようになったら、次は「その図を見ながら条件を言葉にする」練習をします。
この時、まだ「条件を書く」という作業はしないでください。(とっても時間がかかるので)
口頭で、条件を言えるかどうかの練習を繰り返してください。
ポイントは、「答えを横に置いておいて、わからない場合はすぐに見る」ことです。
スラスラ言えるようになったら、次に進みます。
スラスラ言えるようになったら、今度は「条件の図を見ないでスラスラ言える」ように訓練します。
このとき、絶対に図を頭の中で思い浮かべながら練習してください。
(図が頭のなかで浮かばなかった場合は、図を書く練習をもうすこし取り組んでください。)
これができるようになれば、ほぼ暗記は完了です。
条件の図を頭の中で思い浮かべながら、スラスラ言えるようになったら、最後はそれを紙に書いて、暗記完了です。
「鋭角(えいかく)」や「両端(りょうたん)」といった漢字をちゃんと書けるかどうかをチェックするための最終仕上げです。
三角形の相似条件は3つあります。